梅ヶ島門野の岩の足跡
どんな伝承か
仙梅日記には、駿州梅ヶ島・仙ヶ俣を旅した折の話が載る。一人の案内者が山中氏に語ったところでは、雪の後に山男の足跡を見ることがあり、二尺ほどの大足だという。また門野という処の向かいの山には、山男が石に歩みを掛けた足跡がある。岩が凹んで足の形を印しており、どれほど強い力なのだろうかと語ったそうである。こうした人々の心持では、巌石の上に不朽の痕跡を止めることも、大人ならば不可能ではないと思っていたのだろうと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。