達者の宮次と海豚殺しの罰
どんな伝承か
佐渡には近頃まで、村での出来事を歌にうたって盆踊に踊る風習があった。達者の某の家が焼けたのは海豚を殺したその罰だ、と歌う一章もそのひとつで、今でも海豚を見たり話を聞いたりするたびに、一度も聯想を馳せなかったことがない。海豚が寺詣りに来るという話も、この島にはあった。もっと詳しく尋ねてみたいと思っている。達者というのは姫津の南にある入江であったが、もうこの辺りにはそういう話も無さそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。