次官田の一夜酒を供える貫の春祭り
どんな伝承か
北九州市小倉南区の貫にある荘八幡神社の春祭りは三月三十一日で、宇佐八幡の放生会にならって始まり、三六〇年あまりの歴史をもつという。青年団が幟と注連を作り、竜の形の注連を各集落の入口に立てる。足利尊氏の寄進と伝える祭田は次官田と呼ばれ、そこで採れた米で一夜酒や甘酒を造って神前に供える。当日は神輿が渡り、下貫の一の殿、上貫の二の殿、中貫の三の殿の順に進み、帰りは逆にたどる。御手洗川の川汐で清めたのち、お旅所でそれぞれの供えの儀が行われた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。