天籟寺のおしろい地蔵
どんな伝承か
戸畑区天籟寺二丁目三に、「おしろい地蔵」または「七薬師地蔵」と呼ばれる地蔵がまつられている。天明八年に林清次郎が天籟寺に建て、林家でまつっていたものというが、一説には、豊前国企救郡西谷村の豊前坊の城が落ちたとき、顔に白粉を塗り四人の腰元と同じ姿で落ち延びた城主の姫が、沢見まで来て敵兵に発見され殺されたのを村人が哀れみ、地蔵を作って冥福を祈ったものと伝わる。子供の百日咳や病気に御利益があるといい、参るときや願ほどきには地蔵の顔に白粉を塗った。また、天籟寺山の天賀城が落城し、城主天賀三郎永行の姫や侍女ら女性ばかり七人が自害したのを埋葬し、その上に建立合祀した地蔵だともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。