雁金山合戦(一色・大鹿の戦い)
どんな伝承か
永禄四年八月、一色宮内政良は日頃快く思わなかった大鹿太郎左衛門を討とうと、三百余騎で大鹿城を不意打ちした。太郎左衛門は城外へ打って出たが矢を受けて落ちのび、のちに死んだ。加勢に駆けつけた高井十郎直徳が大鹿城で一色勢と戦ううちに、荒木三河守が利根川を渡って留守の小文間城を落とし、帰る一色勢を雁金山で挟み打ちにした。高井勢にも側面を襲われた一色勢は総崩れとなり、政良は落ちのびた。しんがりの矢作若狭と平本備前は利根川に飛び込み、対岸へたどりついたと語り継がれる。
原典より
三河守は難なく小文間城を落しましたが、河村山城の進言により、帰城する小文間勢を雁金山で挟み打ちにしようと決めました。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。