上野博物館のオシラ神像の鈴の結び方
どんな伝承か
オシラ神はイタコの徒が奉祀する神で、その形像や由来には諸説がある。松前志には、蝦夷にオホシラという神があり、桑の木で男女二神をおぼろげに彫り、信心の者が願うとその木偶を擁して来て、願主に木綿の切れを出させて神体を包み、左右に持って呪詛し、その神が女巫に憑いて吉凶を告げるとある。これについて稲葉君山は、上野博物館にあるオシラ神像には胸のあたりに鈴が七つ結び付けてあり、その結び方が一所に寄せ集めてある点で、満洲のシャマンが杖に付けた鈴とよく似ていると述べた。偶合かもしれないが、オシラ神の信仰がアイヌと共通する点は注意すべき問題であるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
巫女考・毛坊主考ほか(柳田民俗論考)(柳田国男・大正期)
柳田国男の民俗論考(巫女考・毛坊主考ほか)から具体事例を全20話抽出。井上円了総論部は事例0で除外・山民の生活/山人考はbook_451へ一本化。