頼朝が金王丸をしのんで植えた桜
どんな伝承か
渋谷区東の金王八幡社に金王桜がある。社伝によれば、文治五年に源頼朝が奥州から下ってきたとき、渋谷家重の屋敷に泊まり、金王丸をしのんでその名を後の世に残そうと、鎌倉亀ヶ谷の地主の桜を植えて金王桜と名づけたという。渋谷の金王丸が植えたとも、源義朝が金王丸に鎌倉亀ヶ谷の憂忘桜を与えたのだともいわれる。幾度も枯れたが、そのつど植え継がれてきたものらしい。
原典より
渋谷区東の金王八幡社に、金王桜というものがある。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・昭和51年(1976)刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・昭和51年(1976)刊)
大島建彦・渡辺千佳子『武蔵の伝説』(角川書店「日本の伝説」シリーズ・昭和51年=1976刊)を全799話・伝説単位で収録(巻頭「はじめに」は除く)。旧国「武蔵」=東京都・埼玉県および神奈川県の一部(川崎・横浜など)にまたがる伝説を、木/石・岩/水/塚/坂・峠・山/祠堂/家・村/祭礼・行事 の八部門に分類して集成する(内訳 東京都371・埼玉県353・神奈川県75話)。