倭建命への東征の命
どんな伝承か
熊襲討伐を成し遂げた倭建命は、次の帝位を継ぐ第一人者と目され、恩賞を期待して日代宮近くから参内した。しかし待っていたのは立太子の詔ではなく、東の十二ヵ国の東夷討伐を命じる東征の命であった。景行天皇は御鉏友耳建日子のみをつけ、辞退を許さぬ強い調子で命じた。命は都にいてはならぬ理由でもあるのかと嘆き、楽しみにしていた野遊びは別れの宴に変わったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
神奈川の史実と伝説(小森良章・昭和五十年(1975)刊)
小森良章『神奈川の史実と伝説』(昭和50年=1975刊)を、史実につながる伝説十一篇を節単位で全59事例として収録。