褌をかぶって山の神をやり過ごす
どんな伝承か
佐弁のあたりでは、十一月と十二月の夜に山の神が嶺づたいに下りてくるという。徳之島町と伊仙町の境を流れる本川の傘石の下で、二人の漁師が仮眠していたところへ、その神が通りかかった。一方の漁師は褌を頭からかぶって神が過ぎるのを待ち、もう一方は震えながら神の姿を見ていた。褌をかぶった者には何事もなかったが、見ていた漁師は悪寒と高熱に襲われ、翌日には死んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。