世したてたん話
どんな伝承か
海からネリヤの神という女神が現れ、同じころ一丈三尺五寸の鉄の棒を杖にしたキリシマダンという男神も海から渡ってきた。ネリヤの神が共に暮らそうと乞い、二人は夫婦となって男三人女三人の子を得た。ネリヤの神は出産の場に近寄るなと言い置いたが、キリシマダンが座敷に入ると、女神の髪は鼠に、衣はつぐ縄に変じており、互いに嫌って別れることになった。ネリヤの神は子らに麦と稲の種おろしの時季を教え、長子の男女には唐を、中の二人には那覇を、末の二人には大和を建てさせ、それぞれに金・銀・鉄を与えた。それで唐は金王、那覇は銀王、大和は鉄王となり、世が立てられたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。