城間ナーカと黄金枕
どんな伝承か
暴風で帆前船が割れ、何もかも浜に打ち寄せたので、城間仲の父も拾いに行った。沖から箱が浮いて来るのを自分の物だと言って引き寄せると、中には死んだ人が入っていた。言ってしまった以上は片付けねばならず、葬ろうとすると、その人は黄金枕をしていた。父は黄金をいただき、その人を庭に手厚く葬った。以来、七月七日には蚊帳を敷いてその宝を干し、家は金持ちになったという。後の代に、子だくさんの貧乏人が正月を越そうと天井に忍び込んだが、主人は膳をもう一つ用意させて呼び下ろし、事情を聞いて食事をさせ、米や肉を持たせて下男に家まで送らせた。貧乏人は末代まで金持ちであるようにと祈ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。