義本王
どんな伝承か
舜天の孫にあたる義本王の世に、天然痘が流行して人がほとんど死に絶えるほどになった。義本王は自分の生まれの身分が低く王位に立つ人間ではないとして、代わって政を執る者はいないかと役人に問うた。役人が英祖のテダコよりほかにないと答えたので、義本王は英祖を呼び、自分の束帯を着せてしばらく政を任せた。すると疫病もやみ、国は平穏になった。義本王は英祖のほうが身分が上だとして位を譲り、夜通し逃げて国頭の辺土のほうへ行き、その山で暮らしたという。向こうには墓もあると伝える。当時は浦添城址が政庁で、英祖はそこの役人であったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。