三百斤の火鉢と尚巴志の力
どんな伝承か
本土から来た武士が、尚巴志の武芸の評判を聞き、手合わせを願おうと居城へ向かった。その途中、散歩していた尚巴志と行き会ったが、相手が当人とは知らず、居丈高に城への道を尋ねる。尚巴志は遠回りの道筋を教え、自分は間道を抜けて先回りし、城で待ち受けた。対面の際、尚巴志が軽々と運んできた火鉢は三百斤もあり、武士はそれを使おうとしたが、手元へ引き寄せることすらできない。恐れをなした武士は、そのまま引き返したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。