向きを変えられた泉アガリガー
どんな伝承か
武富では昔、女の器量が極端に分かれ、飛び抜けた美女か、ひどい不器量しか生まれなかったという。侍たちが美しい娘ばかり連れ去っていくので、村には不器量な者ばかりが残った。これを嘆いた村人は、器量が両極端になるのは泉であるアガリガーが真東を向いているせいだと考え、マヌハすなわち正方向を外して泉を作り直した。それからのち、この集落には並の顔かたちの女の子が生まれるようになったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。