立縫の里と通らずの島の言い伝え
どんな伝承か
神武天皇が美々津で船出の日を待っていたところ、八朔の朝、急に出立と決まった。人々は起きよ起きよと叫んで触れ回り、間に合わせに小豆と米の粉を搗き混ぜた団子をこしらえて差し上げた。これが搗き入れ団子である。天皇は出立の際、衣のほころびを立ったまま縫ったといい、そこからこの地を立縫の里と呼ぶ。船は七ツ八重黒八重の島を抜けて出て行ったきり戻らなかったため、以来この土地の漁船はそこを通らないのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。