妻殺し田
どんな伝承か
下夏狩の田の中に大きな岩がある。周囲三十二メートル、高さ五メートルほどの巨岩である。昔、或る家においし・おかねという姉妹があった。ある夏の日、二人がこの田で働いていると、一天にわかにかき曇り、雷光が走り風雨となったので、二人は我が家の方へ駆け出した。その時、南の空から一塊の黒雲が二人の上に覆いかぶさり、田の中に大岩が落下して、姉妹はその下敷きになってしまった。それからこの岩を「おいしがね」と呼ぶようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。