建長寺の狸
どんな伝承か
建長寺の住職は貉になっているという。貉僧は道志へ来て久保の大家に一ヵ月間泊まり、その謝礼に両手に筆を執って小倉百人一首を書いてくれた。左右の手で右文字と左文字とに書き分けた珍しい書である。この貉僧は駿河蒲原の宿場で猛犬に襲われて路上で死に、死後七夜目に千年を経た古貉に変わったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。