鮫の腹から現れた海晏寺の観音
どんな伝承か
補陀落山海晏寺には鮫洲観音と呼ばれる像があり、次のような由来が語られている。後深草天皇の代、建長三年の冬のことである。寺の門前にあたる海で漁師が網を入れたところ、大きな鮫が一匹かかって引き上げられた。その腹を割いてみると、中から正観音の像が現れたという。人々は驚き、この像を祀るための堂を建てて安置した。鮫の腹から出た観音であることが、そのまま呼び名の由来になっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。