クロワの崖から下ろした為朝の船
どんな伝承か
為朝は大賀村に住んでいた頃、女たちに騒がれすぎて村の男らに妬まれた。そこで樫立村へ移ったが、こちらでも同じことになり、小島へ渡ることにしたという。海辺の木を伐って船を仕立て、板に挽いた場所をイタンチャロ、船を組み立てた場所をフナクラと呼ぶ。出来上がった船を海へ下ろした崖がクロワで、船下しの意だという。男たちは入江で釣りをしていて出立に気づかず、その浜はシラナガ江と呼ばれるようになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。