息子を射殺した為朝と虎正の根
どんな伝承か
御蔵島のスバルネの沖には、海面からわずかに頭を出すスバルのソウルネという岩礁があり、その傍らに虎正の根と呼ばれる岩がある。大島を逃れた為朝が息子たちと船で八丈島へ向かう途中、水鳥の群れに出会った。同乗していた息子の虎正が射落としてみせると言い、矢で羽と羽の間を射抜いて落とした。腕前が自分を上回ると見た為朝は、将来何をしでかすか分からないと考え、その場で虎正を殺したという。南郷のボロサワの浜には大三郎という岩礁があり、これも為朝の息子だと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。