驕りが招いたおんぷく田の不作
どんな伝承か
八流の山田という所の、今は国道が通っている北側の谷の上に、おんぷく田と呼ばれる田があった。たいそう広い田で、米が十俵は取れるほどで、稲もきれいな色の籾がなったという。ある日、その稲を刈っているところへ遍路が通りかかり、よく稔った稲だと褒めた。すると作り主は、これがおんぶくにするほどもありませんと答えた。そのとたん、あれほど稔っていたはずの稲が、刈っても軽く、こいても籾がたまらず、すっても米が出なくなった。通りかかったお大師さまの仕業だと言われたという。
原典より
八流に山田という所があるが、今は国道が通っちゅうが、その北側の谷の上に、おんぷく田というて、昔からそう呼ばれいう所があった。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。