猿猴と相撲
どんな伝承か
尾木永蔵という農夫が、冬の夜、馬上村に嫁いだ長女の家で酒を馳走になり、帰宅の途についた。自宅から北へ一丁ばかりの窪地まで来ると、六つ七つほどの小坊主がいて、相撲を取ろうと言う。永蔵がいくら組み付いても投げ飛ばされ、一度も勝つことができなかった。ようやく家にたどり着いたものの、翌日は体じゅうが痛んで起き上がることもできなかったという。安芸市赤野に伝わる、猿猴と相撲を取る型の話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。