轟の滝壺に入った玉織姫の形見
どんな伝承か
柚の木の里には、平家の落人と伝わる伊庭三太夫が住み、機織りの上手な玉織姫という美しい娘がいた。姫が十七のとき、ひとりで轟の滝壺へ入ってしまう。三太夫は小太刀を口にくわえて水の底まで降り、そこで機を織る姫と再会した。滝の主も若侍の姿になって現れる。もう戻れぬ身だという姫から、形見にと絹の巻くだを渡され、三太夫はひとり地上へ帰ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。