蛇神の渕と傾いた武家
どんな伝承か
千萱には武家が住み、その傍らの大渕には蛇神が棲むと言い伝えられていた。渕は年ごとに広がり、それにつれて武家の身代も豊かになっていったという。ところがある年、この渕を埋め立てたところ、翌日には元の姿へ戻っていた。蛇神の仕業と見た武家が家に伝わる名刀を投げ入れると、渕の底に大きな鱗が三枚引っ掛かった。以来、渕は少しずつあせてゆき、武家の家産もまた同じように傾いていったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。