行くぞうの声とともに崩れた蒔原山
どんな伝承か
久保に源兵衛盛利という豪胆な男がおり、冬谷の轟の釜でからかね流しを行った。すると家の竈に茸が生えるという怪事が起きる。やがて雨が幾日も降り続き、天明八年七月二十六日、蒔原山の頂の方から行くぞうという声が響いたかと思うと、大山が崩れて源兵衛の一族二十八人は残らず埋まった。ただ一人、この流しに加わらなかった藤原万次だけが命を拾ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。