火入れに焼かれた蛇と楮原神社
どんな伝承か
狩山の日浦の池には二匹の蛇が棲み、船窪という場所の欅の大木の根方に子を産んだ。村の作平という百姓が、その欅のあたりを切り開き、蕎麦を蒔こうとして火入れにかかる。すると子連れの蛇が現れ、三日だけ待ってくれと乞うた。作平は蒔き時を気にして耳を貸さず火を放つ。蛇は子を抱えて逃げられず、鱗を七日七晩焼かれながら死んだ。以後この蛇の祟りで、村は旱魃と飢饉に見舞われ、疫病まで流行した。そこで蛇の霊を祀って怒りを鎮めたのが、今の蛇神社すなわち楮原神社だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。