祇園の日に胡瓜を食べぬ禁忌
どんな伝承か
高知県中村市(現・四万十市)の旧中筋村に伝わる禁忌。祇園さまを祀る夏の祭日には、胡瓜を口にしてはならないとされていた。同様の禁忌は幡多郡一帯の集落にも広く分布しており、祇園信仰と結びついた食の慎みとして伝えられている。近隣の旧富山村にも、祇園さまの故事に由来する同種の胡瓜断ちの言い伝えがあり、この地域一帯で共有された食の禁忌であったことがうかがえる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。