才蔵竹
どんな伝承か
広島県広島市に伝わる話によれば、福島正則の家臣であった豪傑・可児才蔵は、若き日の合戦で討ち取った敵の首を持ち帰りきれず、口に笹の葉をくわえさせて目印としたことから「笹の才蔵」と呼ばれた。広島に移り住み平穏な世となった後、みずからの予言どおり愛宕神の縁日に甲冑姿のまま息を引き取り、広島城を見守りたいとの遺志で矢賀山に葬られたことから、その地は才蔵峠と呼ばれるようになった。墓からは遺言どおり三日のうちに竹が生え、この才蔵竹の葉に祈ると首から上の病が治るといわれ、今では才蔵地蔵も建てられて受験生などの信仰を集めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。