千年比丘尼
どんな伝承か
千年比丘尼(八百比丘尼)の類話。勝田郡奈義町(現奈義町)では、薬屋が荷を負って村々を回るうち山中で道に迷い、川で洗濯していた若い女の家に泊めてもらう。女が語るには、自分は漁師の妻だったが、大病にかかり夫が取ってきた見知らぬ貝を食べて全快した。以来まったく年を取らず、子を産んでも容姿が変わらないので、村人に化け物と気味悪がられ、家を出て他国で再婚を重ねた。娘のころ後醍醐天皇が隠岐へ流されたのを覚えているという。翌朝、薬屋が去るときはあたりが霧に包まれ、そこがどこか分からなかったと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。