吉備津彦と温羅
どんな伝承か
吉備津彦命と温羅の伝説にまつわる地名由来の一つ。都窪郡山手村宿(現総社市宿)には五万原という地名がある。昔、吉備津彦命が鬼神の温羅と合戦したとき、鬼神方が五万の軍勢をこの地に集めて駐屯したことから、この名がついたと伝える(『都窪郡誌』)。近隣の総社市千足でも、山手へ越えるあたりを五万原と呼び、同じ由来を語るという。温羅退治の物語が土地の地名と結びついて語り継がれた例である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。