金鶏
どんな伝承か
福山の頂上に「朝日照る夕日かがやく柊」があって、その根もとに金の鶏が埋けてあり、正月元日の未明に三声鳴くと言い伝えられている。兄の太郎と弟の次郎が幸福になろうとして、競争で鶏の声を聞きに行った。二人とも同じ場所で同じ時刻に聞いたのに、太郎は一声、次郎は二声しか聞かなかった。一声聞いた太郎は魔がさして正月に山で死に、二声聞いた次郎は病気で死んだ。三声聞かなければ幸福になれないというので、だれもが恐ろしがって聞きに行かなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。