跡隠しの雪
どんな伝承か
跡隠しの雪の類話。勝田郡勝田町(現美作市)では、一人暮らしの婆のところへ弘法大師が宿を乞うた。婆が食べ物がないと断ると、大師は隣家につつぼ(くず米)があるので取ってきて食わせてくれという。婆が足が悪く、足跡で盗みが知れると案じると、大師は雪で消してやるという。婆がつつぼを取りに行って食べさせると、翌朝には雪が降って足跡を隠した。以来、十二月二十三日には大師講といって、つつぼで団子を作って食べるようになったと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。