厳島明神と大平山
どんな伝承か
情島に泊まったいつき姫が、「わらわを厳島に渡せ」と言われた。向かいの阿賀浦から腕自慢の漁師たちが六丁櫓の早船を漕ぎ出し、さし招くいつき姫をつつがなく厳島へお渡しした。六月十七日の夜のことであったという。その功により、今でも六月十七日の厳島管絃祭には、阿賀の漁船七隻がお供船として漕ぎ出さなければ神事が始まらないと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。