狼薬
どんな伝承か
西庄村蛭口の善養寺は、昔は「米善」と言った。御堂の下で狐がお産をしたとき、寺の奥様が世話をしたので、狐は喜んで礼に薬の製法を教えてくれた。寺でその薬をつくると、狐が東江州まで売り広めに行き、「きくかきかぬかこちゃ知らぬ、つけたお方に聞いてみやれ、とつかいこう」と呼んで歩いた。「とつかいこう」という薬である。よく売れて金が入り、寺は土地持ちになって米がたくさん入るようになったので「米善」と言ったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。