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野根山の狼と鍛冶の母

所在地高知県安芸郡奈半利町(野根山)
年代近世〜近代
登場不明
出典日本の怪談(二)

どんな伝承か

奈半利村から東へ登る野根山は、狼が群れをなして旅人を襲うので知られた山であった。ある秋の夕方、この山を越えていた飛脚が、産気づいて杉の根元に倒れている女に出会う。飛脚は近くの檜の枝の間に葛を巻いて足場を作り、女を負って上げ、そこで無事に子を産ませた。やがて四方から狼の群れが集まり、木を登って襲いかかったが、飛脚は刀で頭を斬り落とし続けた。五、六十匹も斬ったところで、どこからか「佐喜の浜の鍛冶の母を呼うで来い」という怪しい声がした。その言葉が耳を離れず、飛脚は翌日、野根村から佐喜の浜へ回って鍛冶屋を訪ね、老婆の額に斬り傷がないかを確かめようとした。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))

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