狐火——林昌寺縁起
どんな伝承か
知立の町の北裏に出ると、猿投山の下を東西に長く走る高岡の陵線を、提灯の火のような小さな丸い火が一列になって動いていくのがよく見えたという。また西裏の養老山脈の下、豊明付近の陵線でも南北に同様の火の列が見え、これらは狐の嫁入りや狐火と呼ばれていた。人家のなかった逢見山では、提灯のようなかすかな火が道案内をしてくれ、知立の町の灯りが見えてくる頃、お礼の言葉とともに稲荷ずしなどの土産を置いていくと火が消えたとも伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第7巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全97話(愛知・岐阜・長野・静岡=中部)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。