面の代わりに授かった浄林寺の本尊
どんな伝承か
山十楽の村に与三次という農民がおり、嫁をお清、姑をおもとといった。与三次とお清には男の子が二人あったが、文明三年の秋、夫の与三次と子ども二人が相次いで世を去り、家には嫁と姑だけが残された。夫と子に先立たれたお清は吉崎詣りを心の支えとしたが、姑にはそれが面白くない。詣でをやめさせようと姑が面をかぶって道に待ち伏せたところ、面が顔にくっついて外れなくなったという。前非を悔いた姑が吉崎の蓮如のもとで懺悔して面を取ってもらった際、面の代わりに授かって帰った像が浄林寺の本尊、金銅阿弥陀如来像で、面代りの本尊と呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。