那覇に渡来した狐の投石怪
どんな伝承か
沖縄には猫や無毒のアカマターは化けるが狐や狸の話は無いとされていた。ところが十数年前、那覇の薬師堂前の人家に何処からともなく石が投げ込まれるようになり、戸締りを厳重にしても香炉などがひっくり返るため人々は恐れた。土地の者は「大和から狐が渡って来たのだ」と語り合い、琉球には珍しい狐にまつわる怪談として書き留められている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 2――俗信と迷信(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和(1949-52))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信2―俗信と迷信』(昭和24-27年)。シリーズ第二巻で、迷信の理論的考察と各論を収める。