持ち出すと病を招く刀と陣笠
どんな伝承か
幕末の騒がしいころ、灰取街道を歩いてきた一人の武士が、犬井まで来て病に倒れ動けなくなった。土地のある家が手厚く介抱したところ、武士はほどなく回復し、礼にと携えていた刀と陣笠を置いてどこへともなく去っていった。のちにこの話を聞きつけた者が、刀を貸してくれと頼んで家の外へ持ち出すと、決まって原因の分からぬ病にかかったという。刀と陣笠は今もその家に伝わっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史・自治体史(民俗))
『西春町史 民俗編2』第四節ほか所収の霊と神・祈禱・怪異・地名伝説。愛知県西春町(現北名古屋市)に伝わる信仰と怪異を採録する。