雷に打たれた馬方と夕立祭り
どんな伝承か
米野の生田社では、毎年八月六日に夕立祭りが営まれていた。その起こりには次のような話が伝わる。丹羽郡芝原の馬方三人が灰取街道を南へ下っていたところ、夕立に遭って雷が鳴りだした。一人はタカガミサマの祟りだ、恐ろしいと叫んで駆け出し、米野まで走り着いた。残る二人は逃げた仲間を悪しざまに言いながらゆっくり歩いていたが、その途中で雷に打たれて死んでしまった。仲間の悪口を口にしたまま死んだ者の冥福は祈れないとして、代わりに高神様を敬うためこの祭りが始まったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史・自治体史(民俗))
『西春町史 民俗編2』第四節ほか所収の霊と神・祈禱・怪異・地名伝説。愛知県西春町(現北名古屋市)に伝わる信仰と怪異を採録する。