家の前で止まった神楽の夢
どんな伝承か
脇野沢では夢を予兆と受け取り、縁起の良い夢と悪い夢を区別してきた。悪い夢の一つが神楽や祭の夢で、これは八月に行われる脇野沢八幡神社の大祭の神楽を指す。ある家人が前の晩に見たのは、その神楽の行列が一軒の家の前で止まり、そこから動こうとしないという夢だった。数日のち、止まった家から葬式が出たという。神楽の夢が凶とされるのは、人が大勢集まるからだと考えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承(脇野沢村(編)・脇野沢村史・自治体史(民俗))
『脇野沢村史 民俗編』第七章・口承文芸所収の伝説と世間話。青森県下北半島・脇野沢村の口承を採録する。脇野沢を七地域に分けて語る地名起源伝説、子供を脅す妖怪モコ・ジョジョ、海に現れる亡者船、そして数多く語られるキツネ伝承を中心とする。