袖振稲荷2
どんな伝承か
佐沼の女性が語る袖振稲荷の話。振袖を着た女がチョウベエさんの通りかかるのを待ちかまえ、「チョウベエさん、チョウベエさん」と呼び止めて、子どもをおぶってくれと頼んだ。チョウベエさんは背負うなり、すぐ近くの家まで一目散に駆け戻った。家に着いて見ると、背中にいたのは子どもではなく雉だった。狐が子どもと偽って背負わせたもので、あとから「チョウベエさん、返してくれ」と取り返しに来たという。
原典より
狐が子供だからって、 捕ってきて子供だからおぶせてくろぞって、家さ来て見たら雉だっけ。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。