飯田山と金峰山の丈くらべ
どんな伝承か
熊本県益城の飯田山には、かつて名前が無かった。この山は金峰山と互いに自分の方が高いと言い争い、ある日、両方の頂に樋をかけ渡して水を流し丈くらべをすることになった。すると水は金峰山からこの山へと流れ、金峰山の方が高いことが分かった。丈くらべを言い出したこの山はたいそう悔しがり「言い出さんにゃよかった」と嘆いたことから、飯田山という名がついたと伝えられている。
原典より
そこである日丈くらべをすることになり、両方の山の頂から頂へ樋をかけ渡し水を流してみた。—— 河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史)
『河内町史 民俗編――昔話・伝説』は、河内町の町史の民俗編のうち、子守歌と昔話・伝説を収めた部分である。伝承者の名を添えた子守歌二編と、昔話と伝説の違いを述べた前置きに続き、継子譚・異類婚姻譚・和尚と小僧・愚か婿など全国に分布する型の昔話と、岩戸の観音、金峰山と飯田山、小野小町、弘法大師にまつわる土地の伝説を、第一話から第三十八話まで番号を振って並べる。多くの話には話型の名や類話の広がりを短く添える。