相良町大磯のアゲダイ
どんな伝承か
静岡県榛原郡相良町大磯、現在の牧之原市では、七月十三日から十五日までの毎夜、子供たちが海岸でアゲダイと称する火焚きをする。もとは海難者の霊を弔うために行われていたものが、いつのころからか初盆の精霊をも併せて弔うようになったといわれる。著者は、盆の火焚き行事のうち、無縁仏や非業の死をとげた者を供養するものと、新仏の供養へ傾いていったものとを対比する例として、この大磯のアゲダイを挙げている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。