渕野
どんな伝承か
まんのう町美合の渕野に伝わる話。ある女中のもとへ夜ごと冷たいものが訪れるようになり、戸締まりをしても防げなかった。困った女中が寺の院主に相談すると、針に糸を通し腹の上へ置いておけと教えられた。その通りにすると、忍び込んできた冷たいものに針が刺さって逃げ去った。糸をたどると渕の中へ消え、女中はのちに大量の蛇の子を産んだという奇妙な話である。
原典より
むかし、おなごしのところへ冷めたいもんが泊りに来るようになった。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。