蛇聟入
どんな伝承か
お父さんが山へ木を伐りに行き、谷の底のまっくらな中に落ちて、そこにいた蛇にのまれそうになった。助けてくれと頼むと、蛇は娘を嫁にくれという。やると答えてやっと助けてもらったが、帰って娘にそのわけを話すと、上の娘も二番目の娘もそんな所へは行かないという。三番目の娘が、私が行きますといった。約束した所まで連れて行くと、大きな池のようなものがあって水がざばざばと出ており、そこに大蛇がいた。大蛇は娘に、はさみがあるかと聞き、首のあたりをつんでくれという。娘がそのとおりにすると、大蛇は若者になった。娘はその人の嫁になり、それから幸せになったそうな。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。