鷲の育て子 その1
どんな伝承か
香川県香川郡直島町直島に伝わる昔話。京都で茶摘みをしていた母親が、そばに寝かせていた子供を目を離した隙に鷲にさらわれてしまった。それを聞いた父親はショックで死んでしまった。母親はその子がどこかで生きているに違いないと信じ、三十年間探し歩いた。琵琶湖の渡し舟の所で、鷲にさらわれた子は奈良の二月堂で良弁という立派な僧になっていると聞き、奈良まで訪ねて行ったという。話者は立石武一。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。