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鬼の化身とされた太郎坊の首塚

所在地岐阜県可児郡御嵩町次月(次月の岩屋)
登場太郎坊、交告源吾盛康、関生まれの僧・鬼の化身とされた者、領主
出典御嵩町史 民俗編

どんな伝承か

十日市場の薬師の寺に、粗末な衣の堂々たる僧が現れた。若いころ乱暴が過ぎて親に勘当され、のちに改心して出家した人で、関生まれの太郎だから太郎坊と呼ばれた。里人は心酔して寺は賑わったが、領主交告源吾盛康の一党は勢いを恐れ、鬼の化身だと触れて追い出し、戻れば殺すと宣した。太郎坊は信者を思って遠くへ去れず、次月の岩屋に籠もり、信者は夜陰にまぎれて通った。薬師の祭礼の日、姿を変えて参拝したところを見つかったが、境内を血で汚すまいと抵抗せずに捕えられた。首を京へ運ぶ途中、御嵩の外れで担ぎ手の里人が逃げ、首はそこに埋められた。これが今の鬼の首塚で、首から上の病に効くと参る人が絶えないという。

原典より

力ずくでおどしてもなんともならないので武士たちはあきらめて、首をそこに埋めここに鬼の太郎坊の首であるという立て札を立てさせた。—— 御嵩町史 民俗編 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

御嵩町史 民俗編

『御嵩町史 民俗編』は、御嵩町の町史の民俗編のうち、第一〇章「物語・伝説」の冒頭の二節を収めたものである。第一節は、正治元年のころ上之郷の洞穴に住んだという鬼「関の太郎」の退治譚と二つの異説、鬼の首塚・胴塚・手塚・首洗い池の今の様子、幕末の俳人五歩が記した東濃鬼ヶ窟の由来を載せる。第二節は、御嵩で盲目の女性遊芸者を「ごじょ」と呼んだいわれと、薬師の光で盲目になった三少女の由来、明治以後の暮らしを記す。

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