異説 交告一族の若者と美人妻
どんな伝承か
交告一族の若者は力はあったが機織りを好み武術に不熱心で、一族から馬鹿にされ続けて怒って家を出た。津橋へ通ずる伊羅久後の険しい岩山に砦を構えた山賊に身を寄せ、山賊たちは武門の交告氏の血を引く者が加わったと大いに宣伝した。これを知った交告盛康は一族の不名誉として朝廷に願い出て退治の許可を得、謡坂の渡辺久兵衛の家まで来て指揮をとった。久兵衛は天台宗の権大僧都まで昇りながら還俗した者であった。その奥方が非常な美人であったため、賊に加わった若者が隙を見てさらって逃げようとしたが、近所の人と久兵衛の家の若い者がなぐり棒や袖搦みを持って追いかけ、砦へ入る前に奥方を取り返した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
御嵩町史 民俗編(現代(町史民俗編))
岐阜県御嵩町の物語・伝説。