ホトトギスの由来
どんな伝承か
常陸太田市域に伝わる昔ばなし。盲目の兄を思う弟が山芋を掘っては、うまいところを兄に食べさせ自分はかすばかり食べていた。ところが兄は、自分がこんなにうまいものを食べさせてもらえるのだから弟はもっとうまいものを食べているのだろうと逆に疑い、弟を殺して胃袋を裂いてみると、出てきたのはかすばかりだった。悔いた兄は「弟欲しい、弟欲しい」と八千八声鳴くホトトギスになったのだという。
原典より
盲の兄さま思いの弟がいて、山芋を掘っていって、自分はかすばかり食べて、兄さんにはうまいところを食べさしていたんだけど、おれにこれだけうまいのを食わしてくれるんだから、弟はよほどうまいのを食べてんだっぺと逆に考えて、弟を殺…—— 常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史・自治体史(民俗))
『常陸太田市史 民俗編』第五章所収の伝説。茨城県常陸太田市に伝わる自然・社会・人物・信仰伝説を採録する。